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WM通信#21 介護福祉士の1日のスケジュールって?

07WM通信

2020.10.27

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超高齢社会となった日本では、介護福祉士の需要は年々高まっています。

介護福祉士の主な仕事には、身体介助、生活援助、介護に関するアドバイスなどがあります。
介護施設の形態や勤務先により変わることもありますが、基本的に高齢者や障がいをもつ人々の生活のお手伝いをしています。

介護福祉士の活躍の場はどのようなところがあるのでしょうか。
様々な介護施設・事業所でのお仕事の内容や介護福祉士の1日のスケジュールについて詳しく紹介します。


目次

・介護福祉士のお仕事とは?

・介護福祉士の就職先、活躍の場いろいろ

・介護福祉士の1日のスケジュール【特別養護老人ホーム(入所介護施設)】

・介護福祉士の1日のスケジュール【デイサービスセンター(通所介護サービス)】

・介護福祉士の1日のスケジュール【訪問介護事業所】

・まとめ



介護福祉士のお仕事とは?

介護福祉士の仕事内容は、大きく分けて3つです。

①身体介助
 直接体に触れて行うサポート。着替えの支援や、食事・排せつ・入浴の支援、ベッドからの立ち上がりの支援、移動の支援など。

②生活援助(訪問介護)
 調理を含む食事の準備、片付け、掃除、洗濯、買い物など家事全般のサポートやレクリエーションの実施などの余暇活動支援。

③介護に関するアドバイス
 サービス利用者ご本人その家族に対して介護方針の説明をしたり、福祉用具の使い方の指導、自宅での介護方法について指導・助言なども行います。

また介護福祉士は職場の介護職員のリーダーとして、他の介護職員(無資格)のタスク管理やメンタルケアなどのチームマネジメントも行う場合があります。



介護福祉士の就職先、活躍の場いろいろ


介護福祉士の就職先は介護施設だけにとどまりません。
介護福祉士は、どのような現場で活躍をしているのでしょうか?

■入所型施設


利用者さんが施設で暮らすという形で利用する介護施設です。24時間体制で介護を行うため、夜勤を含むシフト勤務となるのが一般的です。

・特別養護老人ホーム
 要介護度の高い高齢者が多く入所する施設で、入所してから暮らし続けていく「生活の場」であることが特徴です。

・介護老人保健施設
 病院等に入院していた方が再び自宅で生活することができるようになるために一時的に入所する施設です。身体介護に加え、医師の管理のもとでリハビリテーションを行うこともあります。

・介護付有料老人ホーム
・介護サービス付きの高齢者向け住宅
 これらの施設では比較的自立されている高齢者が利用しており、介護サービスを利用しながらそれぞれの生活を営まれています。。



 

 

 



■居宅型介護サービス事業所


居宅型の介護サービスとは、自宅で生活している高齢者が住み慣れた自宅での生活を続けていくために利用する介護サービスのことです。
食事・入浴やレクリエーションなど日中の活動支援が中心となります。

・訪問介護(ホームヘルプサービス)
 自宅を訪問し身体介護、家事援助(食事の用意や洗濯、掃除、買い物など)や外出の付き添いなどを行います。

・通所介護(デイサービス)
 利用者さんが施設に通って利用する介護サービスです。身体介護のほかに、リハビリテーションのサポートやレクリエーションと言った業務を行うこともあります。

・短期入所生活介護(ショートステイ)
 介護する側(家族等)の体調不良や外出などの都合で一時的に介護ができなくなった際に短期間入所できるサービスです。入所施設と同じ介護サービスを提供します。

・小規模多機能型居宅介護
 利用者さんの体調や身体状況に合わせて訪問介護・通所介護・短期入所を複合的に提供するサービスです。

・認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
 認知症の方を対象に専門的なケアを提供するサービスです。



 

 

 



■障がい者向けの施設


介護福祉士は高齢者だけでなく障がいのある方向けの支援施設でも活躍することができます。
身体介護や生活援助、レクリエーションのほか、リハビリテーションや就労サポートなど自立に向けた支援も行われます。
医師や看護師、理学療法士、作業療法士など、他分野の専門家と連携を取りながら、障害を持った人々が少しでも自立した社会生活を送れるよう、サポートを行うのが介護福祉士の役目です。

 

 



介護福祉士の1日のスケジュール【特別養護老人ホーム(入所介護施設)】


早速、介護福祉士の1日のスケジュールを見てみましょう。
入所型施設の場合、24時間体制での介護となりますので夜勤を含むシフト勤務になることがほとんどです。
今回は日勤の場合の例を挙げてみました。(スケジュールや業務内容は施設により変わります。)

08:30
 出勤。夜勤スタッフから申し送り(仕事の引継ぎ・伝言)、朝食の片付け、排泄介助、居室清掃、健康チェックなど
9:30
 入浴介助、排泄介助、洗濯、外出支援ど
11:30
 昼食準備、食事介助、排泄介助、外出支援、入浴介助など
13:00
 ~休憩時間~(シフトにより変動あり)
14:00
 入浴介助、レクリエーション実施、排泄介助、散歩などの支援など
15:00
 おやつの準備、排泄介助、レクリエーション実施、など
17:00
 夜勤スタッフへ申し送り、介護記録作成など
17:30
 退勤

特別養護老人ホームにおける勤務形態は、早番、日勤、遅番、夜勤などを含む3~4交代勤務の場合もあります。
いずれもチームで連携して介護を行うので、1人だけで何人も何時間も介護をしなければならないということはありません。
基本的な生活介助をしている時間以外は利用者さんとお話したり、利用者さんが快適に過ごせるよう掲示物などの環境作りを行います。

 

 

 



介護福祉士の1日のスケジュール【デイサービス(通所介護施設)】


デイサービス(通所型介護)と入所型介護の大きな違いは日中のみ介護を行っていることです。
そのため、夜勤などの交代勤務は基本的にありません。
詳細なスケジュールや業務内容は施設により変わりますが、今回は利用者さんのご自宅までの送迎をする施設の場合を例に挙げて紹介します。

デイサービスでは、要介護の高齢者が、可能な限り自分の力で自立した生活ができるように、必要な介護サービスを日帰りで受けられる施設です。
毎日通う方もいれば、週に数回と決めている方もいます。
デイサービスセンターでは、歩行訓練や食事、入浴、排泄などの介護サービスを提供します。
また、高齢者の社会的孤立を防ぐため、施設職員や利用同士の交流を図るレクリエーションの企画や運営にも携わります。





 

 

 


 

介護福祉士の1日のスケジュール【訪問介護】


訪問介護の場合は1日の中で何件かの家を訪問するので移動があるのが特徴です。
また、利用者さんのご自宅で必要な家事の援助も行うので炊事・洗濯・掃除などの基本的な生活力が必要です。
こちらも事業者ごと・日ごとに詳細なスケジュールは異なりますが、一例を挙げてご紹介します。

08:30
 出勤 申し送り 打ち合わせ 予定確認
09:00
 訪問開始 【1件目】利用者の自宅へ訪問
12:00
 休憩
13:00
 事務所でデスクワーク
14:00
 2件目、3件目訪問。
16:30
 事務所に帰社し業務報告 デスクワーク 明日の訪問予定先を確認。
17:30
 退勤

訪問介護では利用者さんのご自宅で食事の準備、部屋の掃除、洗濯などの家事から、日用品の買い出し、食事の介助、入浴、排泄介助などを行います。
利用者さんの自宅間の移動は、車やバイク、自転車などを使います。
ケアマネジャーが作成したケアプランをもとに訪問介護を行い、介助した内容を記録しケアマネジャーに報告する仕事もあります。



まとめ

いかがでしたか?介護のお仕事について少しはイメージが膨らんだでしょうか。

介護の仕事はかつて残業が多い、きつい等というイメージが強く浸透していましたが、現在は他の業種と比べても平均残業時間が短い業界です。

全国労働組合総連合の労働者調査「介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」(pdf)  によると、1週間の残業時間は正規職員では訪問介護員、サ-ビス提供責任者、介護職員、介護支援専門員とも、「残業なし」が平均48.7%で最も高い結果となりました。
非正規職員でも同様に「残業なし」が70.5%で最も高い結果となっています。

また、厚生労働省の産業別月間実労働時間数 によると、全産業を対象としたひと月の残業時間は11.6時間なのに対し、医療・福祉分野においては平均5.7時間となっています。

しかし年々人手不足感が上昇している業界でもあります。
平成30年度介護労働実態調査結果について(pdf)によると、介護サービスに従事する従業員の不足感(「大いに不足」+「不足」+「やや不足」)は 67.2%(66.6%)にも上りました。
平成28年度以降、離職率は減少しているのですが、人手不足感は上昇しています。
つまり、高齢化・長寿化に伴い利用者が年々増加しているということです。
今後さらに需要の高まる業界と言えるでしょう。

(参考)
・平成30年度介護労働実態調査結果について(公益財団法人 介護労働安定センター)
・労働統計要覧(厚生労働省)

 


 

 

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しばらくしたらパワーアップして帰って来る予定ですのでお楽しみに🌈

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